副鼻腔炎のQ&A
副鼻腔炎と歯に関係はありますか?
歯が痛くて歯医者に行くと、耳鼻科に行ってくださいと言われ、なぜ歯が痛くて耳鼻科に行くのかと感じた方もいらっしゃると思います。口と鼻の内部は隣接しており主に鼻の両側の上顎洞と呼ばれる副鼻腔の痛みを歯の痛みと錯覚してしまうからです。また副鼻腔炎の中には虫歯の菌が副鼻腔に入ることによって引き起こされるものもあります。歯が原因の上顎洞炎の場合、虫歯や歯周病、抜歯の影響だと考えられており、耳鼻科の治療と同時に歯科で治療を行う必要があります。
副鼻腔炎とアレルギー性鼻炎には関係はありますか?
どちらも鼻の病気ですが、症状等に違いがあります。
副鼻腔炎 |
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アレルギー性鼻炎 |
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この他にも原因が違います。
副鼻腔炎
鼻周辺の副鼻腔と呼ばれる空間の粘膜が細菌やウイルスの感染によるもの
アレルギー性鼻炎
花粉症に代表されるように体の免疫の過剰反応によるもの
副鼻腔炎は市販薬で治りますか?
市販薬の場合、一定の効果があり、初期段階では可能性はありますが、完治できるとまでは言い切れません。近年では漢方が副鼻腔炎に効果的と言われておりますが、そもそも漢方を使うのは病院で治療を受け、症状などが改善してきたタイミングで使い始め、体質改善を図り、蓄膿症に抵抗できる体を作ることが目的です。症状が重い状態などでは効果が期待できません。したがって、まずは耳鼻咽喉科で治療をうけることをおススメします。
通院はどのくらいの期間、ペースになりますか?
急性副鼻腔炎であれば、症状によりますが早ければ1~2週間で治ると言われています。 しかし慢性副鼻腔炎等は簡単に治る病気ではないため、ある程度の期間の通院が必要となります。治療は投薬(抗生物質の長期間少量投与)と鼻の吸引や洗浄が基本となり、期間としては症状によりますが2~3か月程度、可能な限り2週に1回程度のペースで通院していただくことになります。
副鼻腔炎にならないために気を付けるべきことはありますか?
風邪を引いた後などに鼻水や鼻づまりが続いているなと感じたら、まずは耳鼻咽喉科を受診してください。「忙しいから」「面倒だから」といって、そのまま放っておくと、副鼻腔炎の慢性化や合併症を引き起こし治療が難しくなります。
鼻のかみ方にも気を付けてください。
実は鼻を勢いよくかむと、鼻腔や副鼻腔の細菌が耳管を通って中耳に感染してしまい、中耳炎を引き起こすことがあります。片方ずつゆっくりと鼻をかみましょう。
お子さんのサインに注意してください!
小さなお子さんは、鼻をかめないので常に鼻をすするようになってしまいます。また、鼻水が喉の奥の方へ流れて(後鼻漏)、痰のからんだような咳や、寝ている時に鼻づまりのためいびきをかく場合もあります。
このような副鼻腔炎のサインがある時は、ひどい症状はなくても、早めにクリニックを受診し、慢性化しないように注意しましょう。
副鼻腔炎・蓄膿症の種類
副鼻腔炎の種類は大きく急性副鼻腔炎、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)の2つに分けられます。
さらに慢性副鼻腔炎は原因、症状によって細かく分かれます。
難治性の好酸球性副鼻腔炎、歯が原因となる歯性上顎洞炎などがあります。
CLINIC INFO
ひろた耳鼻咽喉科医院
〒607-8306
京都市山科区西野山中鳥井町75-1
水曜午後、土曜午後、日曜、祝日
※土曜日は午前9:00~午後1:00の診療となります。
- 地下鉄東西線 「椥辻(なぎつじ)」駅 下車 徒歩15分
- 京阪バス 大石神社バス停下車
(のりば③・④は下車すぐ、のりば①・②は下車徒歩1分)