中耳炎｜京都市山科区　耳鼻科 耳鼻咽喉科 ひろた耳鼻咽喉科医院

中耳炎

中耳炎の種類

お子さんがよくかかる中耳炎は急性中耳炎と滲出性中耳炎の２種類があります。

急性中耳炎とは

急性中耳炎とは５～６歳までのお子さんに多い病気の一つです。 お子さんの耳管は短く、太く、角度がなく水平に近いため、鼻からウイルスや細菌が入りやすくなっているのです。風邪をひくと鼻水がでます。この鼻水の中にはたくさんのウイルスや細菌が含まれており、鼻をかまずに鼻をすすったり、放っておくとウイルスや細菌が耳管を通って中耳に入っていき、炎症を起こし急性中耳炎になります。

急性中耳炎の治療

急性中耳炎は完全に治るまでに1～2週間かかり、その間はお薬が必要です。また、鼻水を出さずに溜まったままにしていると治りが悪くなりますので、鼻をよくかむようにしてください。
鼻をかめないお子さんの場合、通院して鼻水を吸引してください。耳の痛みがなくなったとしても、中耳炎は完治していないことが多く、中途半端に治療を止めてしまうと、鼓膜の奥に膿（うみ）や水がたまり滲出性中耳炎や慢性中耳炎になることがあります。

滲出性中耳炎とは

滲出性中耳炎とは鼓膜の奥に滲出液という液体が溜まったり、鼓膜がへこんだりする中耳炎です。
急性中耳炎が治りきらずに繰り返し発症することによって滲出性中耳炎へ発展することもあります。

滲出性中耳炎の症状

• 耳が詰まった感じ
• 難聴（聴こえにくい）
• 耳鳴り

急性中耳炎と比べ痛みが少ないので痛みのない中耳炎と言われています。そのため小さなお子さんの場合、テレビの音を大きくしたり、呼びかけても返事をしない、振り向かないなどが滲出性中耳炎のサインです。

滲出性中耳炎の治療

滲出性中耳炎は完治するまでに早くても2週間以上かかり数カ月かかることもあります。
治療には抗菌薬や去痰剤、抗アレルギー薬のお薬を服用していただきます。耳管から空気を通す通気という治療を行い鼓膜の奥に溜まった滲出液の排出を促します。治りが悪い場合は鼓膜切開やチューブ挿入術を行うこともあります。