耳鼻咽喉科の病気

日帰り手術

近年、内視鏡やレーザーなどの医療機器の技術が進歩し、
今まで入院が必要であった手術も日帰りで行えるようになりました。

当院の耳鼻咽喉科用CT撮影装置を備えていますので、
手術前の検査や処置の多くを院内で行うことができます。

CT検査室

手術について

当院の日帰り手術は慢性的な鼻閉に対し、
鼻中隔矯正術経鼻腔的翼突管神経切除術(同時に粘膜下下鼻甲介骨切除術)を
局所麻酔で行います。
鼻の穴からの手術なので、顔に傷は残りません。

正常な鼻中隔の状態

当院で行っている手術

手術 保険
点数
自己負担額
(3割時)
鼻中隔矯正術 8,230点 24,690円
粘膜下下鼻甲介骨切除術 ※1 3,550点 10,650円
一側あたり
(両側の場合は×2)
経鼻的翼突管神経切除術 ※1 30,460点 91,380円
一側あたり
(両側の場合は×2)

※1 粘膜下下鼻甲介骨切除術と経鼻的翼突管神経切除術を同時に行なった場合
粘膜下下鼻甲介骨切除術の料金はかかりません。

※これらの手術は、くしゃみ、鼻水、はなづまりの改善を目的としています。
アレルギー性鼻炎そのものを治すものではありません。
術後もアレルギー性鼻炎の諸症状があれば、抗アレルギー薬の服用が必要になる場合があります。

鼻中隔矯正術

鼻中隔弯曲症とは

鼻を左右にわけている仕切りのことを鼻中隔といいます。
鼻中隔は軟骨と骨でできていて、子どもから大人へと成長するとともに弯曲が生じてきます。
子どもでも70%、大人になると90%の方の鼻中隔は大なり小なり曲がっています。
鼻中隔が曲がっていることを鼻中隔弯曲症というのではなく、それにより鼻づまりやにおいがわからない、口呼吸、いびきなどの症状がある場合を鼻中隔弯曲症といいます。

鼻中隔弯曲症

鼻中隔弯曲症の症状

鼻中隔弯曲症の主な症状は慢性的な鼻づまりです。
この鼻づまりが原因で口呼吸をするようになったり、
いびきをかいて睡眠不足になり、頭痛が発生したりします。
また、においを感じ取れなくなる嗅覚障害や鼻出血(鼻血)が出やすくなります。

鼻中隔弯曲症の治療(鼻中隔矯正術)

鼻中隔の曲がっている軟骨部分と一部の骨を切除し、
鼻中隔をまっすぐに整える手術療法を鼻中隔矯正術といいます。
鼻中隔は17歳~18歳頃まで成長するため、
その頃までに手術をすると鼻の形が変形することがあります。
鼻中隔矯正術は日帰りで行うことができる手術で手術時間は1時間程度で終わります。

鼻中隔弯曲症の治療(鼻中隔矯正術)

※通常、そのまま引き続いて粘膜下下鼻甲介骨切除術、経鼻腔的翼突管神経切断術に移ります。

粘膜下下鼻甲介骨切除術

下鼻甲介とは

鼻の奥には上鼻甲介、中鼻甲介、下鼻甲介の3つの鼻甲介があります。
鼻甲介は鼻の粘膜の表面積を大きくするためにあるといわれ、下鼻甲介は一番手前にあります。
鼻からスギ花粉などのアレルゲンが侵入し、下鼻甲介に付着すると粘膜が反応し、鼻水が出たり鼻づまりが起こります。また下鼻甲介が肥大している場合においても、鼻中隔弯曲症と同じく慢性的な鼻づまりの原因となります。

下鼻甲介

粘膜下下鼻甲介骨切除術とは

下鼻甲介の肥大の要因となっている、
下鼻甲介を形作る骨(下鼻甲介骨)を取り除く手術を粘膜下下鼻甲介骨切除術といいます。
下記のように手術することで下鼻甲介が小さくなり鼻の通りが良くなり、鼻づまりが改善されます。

粘膜下下鼻甲介骨切除術

※通常、鼻中隔矯正術に引き続き行ないます。また、同時に翼突管神経切断術を行ないます。

経鼻腔的翼突管神経切除術

経鼻腔的翼突管神経切除術とは

鼻の奥にある翼突菅神経を切除する手術です。
この神経を切除することで鼻水の分泌量を抑えることができ、
鼻の奥の感覚が鈍るため鼻の痒み、くしゃみを抑える効果が期待できます。
重症のアレルギー性鼻炎をお持ちの方に効果的で、上記で説明した粘膜下下鼻甲介切除術と一緒に行います。

経鼻腔的翼突管神経切除術

麻酔について

これらの手術は、局所麻酔下に意識のある状態で行ないますが、術中に非常に眠くなる薬を使います。手術後も眠い状態が続きますので、お帰りはタクシーまたはご家族の運転されるお車でお願いします。

ご自身で自動車、バイク、自転車を運転して帰る事は絶対におやめください。

手術までの予定

術前検査

※手術の1ヶ月前まで。それ以上期間が空く場合には再度行います。

診察後に採血、血圧測定。
内科への紹介状をお渡ししますので、心電図、胸部レントゲン検査を受けてください。
万が一、手術までに治療が必要と判断された場合にはご連絡いたします。

結果説明(術前検査の1週間程度のち)

術前検査で当院での手術が可能かどうかを確認します。
再度手術内容をご確認いただき、同意書にご署名いただきます。

術後の経過について

  • 経過確認のため、手術翌日に受診してください。
    この時点では止血のための医療用スポンジが鼻の中に詰まったままですので、鼻では呼吸ができません。術後3、4日目に抜去します。
  • かさぶたや鼻水がたまりやすく、鼻の粘膜も腫れるため鼻詰まりがしばらく続きます。
    術後2週間は週2、3回、3~4週までは週1回程度受診してください。
  • 傷口からの感染を予防するために、術中は点滴、術後は内服の抗生剤を使います。

術後の合併症について

出血

手術後1週間は特に出血しやすい状態です。
過度のアルコール摂取、刺激物の摂取、激しい運動や長時間の入浴はお控えください。

鼻中隔穿孔

鼻中隔の骨や軟骨を除去した後、
まれに残った鼻中隔の血流が悪くなり鼻中隔の一部に穴が開くことがあります。

鞍鼻

鼻が潰れて馬の鞍のように平たい鼻になる事を言います。
鼻中隔の骨や軟骨を取りすぎると鼻が潰れてしまう事があるため、当院では鼻の入口から8-10mm程度の範囲の軟骨を取らないようにしています。万が一鞍鼻になってしまった場合には、形成外科で鼻の形をもとに戻す手術が必要となることがあります。

高額療養費

当院で行う鼻の手術は保険診療であるため高額療養費の適用となります。
1ヶ月に支払った医療費の窓口負担が一定額を超えた場合、
「高額療養費」の申請を行えば超えた負担額を「高額療養費」として加入している医療保険から支給されます。

「高額療養費」の申請手続きには「事後申請」と「事前申請」の2つの方法があります。
事後申請では窓口での負担額は医療費の3割を支払うのに対し、
事前申請は自己負担限度額の支払いで済みますので、当院では「事前申請」をおすすめしております。

高額療養費

高額療養費の自己負担額

高額療養費の自己負担額は年齢や所得に応じて決められています。

70歳未満の方の自己負担限度額

所得区分 自己負担限度額
の目安
年収約1,160万円以上の方
標準報酬月額83万円以上
252,600円~
年収約770万~約1,160万円の方
標準報酬月額53万~83万円
167,400円~
年収約370万~約770万円の方
標準報酬月額28万~53万円
80,100円~
年収~約370万円の方
標準報酬月額28万円以下
57,600円
低所得者(住民税非課税) 35,400円

70歳以上の方の自己負担限度額

所得区分 自己負担限度額
の目安
一般(下記のいずれにも該当しない方) 12,000円
現役並み所得者 44,400円
市町村民税非課税者1 8,000円
市町村民税非課税者2 8,000円

※市町村民税非課税者1:70歳以上で被保険者およびその被扶養者全員が市町村民税非課税者で、
所得が一定基準(年金収入80万円以下等)を満たす者等

※市町村民税非課税者2:70歳以上で被保険者が市町村民税非課税者

注意していただきたいこと

  • 体調により手術が延期になることがあります。
    手術当日まで体調には十分お気を付けください。
  • やむを得ず、予約時間や手術日に変更が生じた場合は、お早めに診察時間内にご連絡ください。
    予約時間にご来院がない場合、こちらから確認の連絡をいたします。
    連絡がつかない場合、手術は延期となりますのでご了承ください。

CLINIC INFO

診療時間

診療時間

木曜、土曜午後、日曜、祝日

土曜日は午前9:00~午後1:00の診療となります。

ひろた耳鼻咽喉科医院

〒607-8306 京都市山科区西野山中鳥井町75-1

  • 京阪バス 「大石神社」バス停下車すぐ
  • 地下鉄東西線「椥辻(なぎつじ)」駅下車 徒歩15分
  • 駐車場: 10台

075-594-1133

予約専用 050-5577-7067

順番予約はこちら

アクセスMAP

  • 予約専用電話は自動音声案内です。
  • 順番予約は当日朝7時から

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主な診療内容

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クリニック所在地

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京都市山科区西野山中鳥井町75-1

お問い合わせ電話 075-594-1133

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