気管支喘息
気管支喘息(ぜんそく)とは
気管支喘息は小児喘息が良く知られておりますが、大人になってから発症する気管支喘息があります。気管支喘息には、小児喘息の再発と、大人になってから初めて発症の2つのケースがあります。気管支喘息患者全体の約70~80%が大人になってから初めて発症するケースです。
気管支喘息は悪化原因が小児喘息より多いため完治が難しい病気と言われています。そのため、治療と予防をしっかりと行い重症化しないようにすることが重要です。
気管支喘息の原因
気管支喘息は、気道の炎症が原因です。気道とは鼻・口から肺に至るまでの空気の通り道のことをいい、気管支喘息は主に粘膜や粘膜下組織、平滑筋などからなる下気道である気管支を指します。 その下気道を守っている粘膜が何らかの理由で弱り、下気道に炎症を起こす状態が続くことが、気管支喘息の基本症状です。
一度気管支喘息になってしまうと、常に気道が炎症を起こしているため、空気を吸い込んだ際の少しの刺激(冷たい空気やホコリ等)を吸っただけで反応してしまい、発作が起きることがあります。また、発作がないときでも、気道の内部がむくみ、咳や痰が増える症状などが発生します。
気道の炎症を起こす原因は、小児喘息と気管支喘息で少し異なります。小児喘息の約9割がアレルギー起因で発症します。アレルギー原因には、花粉やハウスダストなど様々なアレルゲンがきっかけとなります。それに対し、気管支喘息は6割程がアレルギー起因ですが、残りの4割は非アレルギー性の原因不明の理由で発症します。原因不明のものに関しては 、アレルゲンがあっても特定できないものがあり、明確に判断はできません。気管支喘息は、ご自身がどういった状況の時に発症するかを把握することが重要です。
気管支喘息の症状
代表的な症状は、呼吸困難です。のどや胸から「ゼイゼイ」と苦しそうな音や、「ヒューヒュー」といった風の抜ける音が特徴的な「喘鳴(ぜんめい)」という症状です。これは炎症により気道が狭くなり十分な呼吸ができなくなっている症状です。内視鏡による検査を行います。
また激しい咳や痰が出ることがあり、風邪と似た症状のため注意が必要です。一般に風邪よりも長引く傾向が多いため、症状が長く続く場合は喘息の可能性を考えることになります。季節の変わり目や、一日の中で夜から早朝にかけての時間帯で症状が出やすいという特徴があります。
気管支喘息と合併しやすい病気
空気の通り道である気道は、鼻から気管支につながっているため、気管支喘息を発症した方は鼻副鼻腔炎など鼻の病気を併発することがあります。
合併しやすい代表的な病気
- アレルギー性鼻炎(ダニやハウスダスト、花粉などのアレルゲンに反応する病気)
- 慢性・好酸球性副鼻腔炎(副鼻腔という空洞に炎症をきたす病気)
気管支喘息の治療
気管支喘息の治療は主にお薬を用いて行います。お薬の種類は、大きく分けて二つあります。ひとつは、喘息の症状を緩和・改善に向けコントロールすることを目標に継続する長期管理薬(飲み薬や吸入薬)を使用することです。もうひとつは、発作が起きた時に、その症状を一旦鎮めるために使用する発作治療薬(吸入薬や点滴)です。主な薬は、吸入ステロイド薬やテオフィリン徐放製剤という飲み薬があり、気管支を広げる効果や、炎症を抑える効果がある薬です。
気管支喘息の予防
気管支喘息の予防として、日常生活の習慣の見直しをしていきましょう。
まず、原因物質を減らすようにすることです。ハウスダストやダニといったアレルギー性喘息の場合は、室内の掃除を徹底して行うことで、アレルゲンを除去するようにします。また、たばこの煙などで発生することがわかっている場合は、禁煙はもちろんのこと、吸っている場に近づかないようにしましょう。
次に、風邪やインフルエンザなど感染症の予防を行うことです。気管支の炎症は風邪などの感染症を罹患することで、引き起こされる場合もあります。すべてを防ぐことはできませんが、マスクをする、予防接種を受けるなどを心がけましょう。
京都市山科区のひろた耳鼻咽喉科医院では、気管支喘息の治療を行っております。咳が長く続いている、呼吸が「ゼイゼイ」なり苦しくなることがある、などありましたら、一度ご相談ください。
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